1年以上ぶりに播但線だった。神戸からもう1本早くいける方法があることを知り、1本早い列車に乗って竹田を目指した。
冬に行ったときに駅舎や少しカーブした駅の佇まいが気に入っていたからである。
竹田の2駅手前、新井あたりから、雲海の端っこみたいな雲海が残っていた。列車が雲海に向かって突っ込んでいくという風情が素晴らしく初体験だった。
竹田城は、雲海に映える天空の城として有名だ。竹田城跡の雲海は2回見たことがあるがいずれも秋だった。竹田駅に着くとうっすら雲海は残っていた。竹田駅の観光協会の人の話では、この時期に雲海が出るのは珍しいそうでラッキーだった。桜は、満開までもうひといきといった感じだった。
竹田駅で撮影した後に和田山方面へ歩いた。県道をくぐるあたりに良さそうな地形がグーグルアースで見えたからだ。しかし、現地に行って見ると何かの工事が始まっており、工事用のフェンスや車両が線路の横に陣取り、撮影できなかった。県道から線路を見下ろす場所も播但道の効果がうるさくてダメだった。どうりでこのエリアの写真が少ないわけだ。連写の時間が迫ってきて、仕方がないので、桜の林を見越せる踏切と橋のたもとで撮った。
長谷に移動して、線路を見下ろす峠地区に行って見たが、桜は景色の中になく、あまり彩りのない風景だった。
唯一良かったのは、夕方の太陽がはまかぜのボディにあたり、太刀魚のようにキラキラ光っていたのがきれいだった。
長谷を出てすぐの鉄橋の側に観光客用に黄色い枠が額のように設置されていた。これをワクにして映える写真を撮れという意図なのだと思うが、どうなんだろう?それは、観光客はおもしろいのだろうか?ない方がより個人の自由裁量で映える写真が撮れるから良いのではないかと思ったりするのだが・・・。