2018年の秋に40年ぶりくらいに溝口駅に降り立った。中学1年生の頃に何度か撮影に来た。当時と比べると、播但線は電化され、周辺は驚くほどに住宅が建て込んでいる。そりゃ、半世紀近くも経てば人口も爆増している。
1981年にまだ非電化の一度バイクできたことがあるがその時は、ついでに撮って帰った程度だった。当時は音楽に夢中で鉄道趣味を中断していた。まだ、キハ35やキハ58やDD51が走っていたのに実に惜しいことをした。2018年のこの時は、それでもまだ103系が頑張っている。溝口から福崎方面へ少し歩くと見慣れた風景が現れた。半世紀近く前でも地形は良く憶えている。カーブする辺りから先は昔の趣が残っている。というかあまり変わっていないところがうれしい。
福崎近くまで行くと中国道が出来ていて、視界を遮る。生野峠もそうだ。当時と違って播但道が谷を切り裂くように走っていて、かつての風景はもう見られない。時代の変化は仕方ない。


*1971年頃の溝口界隈