2021年の12/30から3日間の雪鉄旅の最終日は、当日にならないとプランが決まらなかった。前夜に雪で山陰本線も播但線も止まっていたのだった。止まっていてはどうしようもない。前夜にまだ雪は降り続いていた。もし1日運休なら友人宅にもう1泊するしかないし、日中は雪下ろしでも手伝うかなどと考えていた。

元旦の朝、6時に起きたら案の定、列車は動いていない。友人は体調を崩してまだ寝ていたので、とりあえず1人で朝ご飯を食べて、帰り支度だけしてテレビを見ていた。8時前になると、JRが8時半には運転再開の見込みだとネットに書いていた。9時になって友人が起きてきた頃には、運転が再開されたと出ていた。最寄り駅の山陰本線 江原10:22の列車があるのでそれに乗って播但線へ入り、撮りながら神戸へ帰ることにした。

駅に着いて動いているか確認後、友人と別れて列車を待っていると、30分遅れているとの話。播但線の連絡にはギリギリ間に合いそうなので、和田山発11:12で生野へ。30日31日とハードだったので、今日は楽に撮ろうと、以前から懸案だった生野駅で動かずに撮ることに。

和田山を出ると雪は小やみになっていたが、対向列車も遅れているようでダイヤが乱れていた。車内は結構な人で座席は埋まっていた。播但線でこんなことは珍しい(笑)元旦だからか?そういえば30日に来るときも乗る列車すべて満員で通路にまで立っていた。帰省ラッシュなのか、播但線のディーゼルカーでこんな混雑は見たことがない。

途中の新井駅で普通、特急の2本と行き違いをするために15分あまり停車。この時間は、鉄道マニアにとっては単線のローカル線ならではの楽しみである。また雪がたくさんふってきた。大雪の中、「はまかぜ」が駆け抜け、さらにもう1本待って生野へ向かって発車した。

生野峠を登ってトンネルを抜けると天気が一変した。雪は止んで、薄日が差していた。あれ?峠の南と北でこんなに違うの?って感じだった。川端康成の逆だ。生野駅は、ほどよい雪に包まれていい感じ。青い跨線橋もキレイに雪化粧。そういえば今日は元旦なのだと思い出さないと忘れてしまうほど正月の色がない。昔は、正月と言えば、出入り口には必ずお飾りがあった。

西口の駅前の広場は雪で埋まり、向かいのローソンの広い駐車場には、いつものように車が出入りしている静かなお正月だった。次第に晴れてきて気持ちの良い天気に。元旦から列車の写真を撮っているような変人は僕以外におらず(笑)3時過ぎまでのんびりと写真を撮った。帰りの列車に乗るときに、もう1人若者の変人が乗り込んできた(笑)
列車がしばらく来ない時間帯に生野駅界隈の写真も収めておくことにした。特に東側のかつての正面側は、昔ながらの風情がある。
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