キハ40系が活躍している線区として吉備線は撮っておきたいと思っていた。岡山市近郊を走っているのでまだまだ地域の足として使われているようで、通勤通学時にはいっぱいになっていた。
2020年当時は、ライトレール化の計画が持ち上がって検討されているということだったので、早めに撮っておかないとと思っていたが、2022年末の段階で検討は中止されているようだ。
地域と関係のない私の目からだと、吉備線の環境とライトレールが結びつかない。他の鉄道とつなげて輸送の利便性を高めるような計画だそうだが、これから人口が減ろうという日本で、岡山の近郊で、その必要があるのだろうか。20〜30分に1本程度の便数で、多額の投資をして見合うのだろうかなどと考えてしまう。
それより、せっかく吉備津神社など歴史の深さがあるのだから、観光地としてもっと盛り上げて、吉備線も日本のノスタルジー路線で、非電化のままとし、SLなども走らせて「映え」る路線にしてはどうだろうか。
大鳥居の高松もある。桃太郎ストーリーでもっと観光開発できるのではないだろうか。岡山から近いので、ちょっと魅力作りをするだけで、手軽な観光スポットとして足を伸ばしてくれるのではないだろうか。現状では、情報や魅力が少なすぎる。
そんな、吉備線に、コロナ禍真っ最中で残暑厳しい9月の頭に行ったのであった。初めての路線なので、レンタサイクルで回ることにしたのだが、これが大失敗であった。良く考えると灼熱の9月に自転車で走り回るのは自殺行為に近い。どうりで、総社のレンタサイクルで借りるときに、誰も居なかったワケだ。
撮影地点は炎天下であることも多い。日傘など暑さ対策はしていったが、猛暑化ではそんなものは屁の突っ張りにもならない。案の定途中で熱中症気味になったのか気分が悪くなってきて、冷房の効いたコンビニに駆け込み、イートインコーナーでしばし、休憩したのであった(笑)
まったくアホの極みだ。その日1日で水を2リットル以上飲んだと思う。しかし、初めての吉備線は、なかなか良いムードのところがあり、いけなかったポイントなどもあるのでもう一度来てみたい。
<2023.4.4岡山駅ホーム>
津山線を撮りに行った際に岡山で同じホーム、向かいの番線が吉備線で、同様にキハ40系が出入りしているのであった。通勤通学時は混雑していた。山陽本線や瀬戸内線など、いろいろな電車が行き交う他のホームの端で異彩を放っている。この、都会にローカルを無理矢理突っ込んだような違和感がまた良いのだ。かつての姫路駅、京都駅などがそんな感じだった。どこも近代化されてしまった中で、岡山のこのムードは残っていて欲しい。