津山線は、ずっと行ってみたかった路線だった。SL時代はC11が走っていたが、近くにはD51の三重連で有名な伯備線があり、地味な存在だった。近年になって津山の「まなびの鉄道館」やノスタルジー号が話題になり、がぜん興味がでてきたのだった。なんせ鉄道趣味を30年以上休んでいたので、鉄道の状況を把握できておらず、失ったものも大きい(笑) 仕事で岡山に置くことが多かったが、新幹線で岡山に滑り込むときに、車両区に気動車がいるのが見えていた。仕事終わりに撮っておけば良かったと悔やむばかり。

2020年コロナまっただ中、多くの批判渦巻く中「GoTo トラブルキャンペーン」などと揶揄されつつもキャンペーンが実施されたこともあって行ってみた。

思っていた以上に、懐かしいローカル色豊かな路線でとても気に入ってしまった。首都圏色のキハ40系が2両以上で走るのも良い。ところで首都圏色は、首都圏ではあまり見かけないという謎があるそうで、特に今ではJR西日本に首都圏色が一番多いというさらなる謎がある。じゃあなぜ首都圏色と言うのかと言えば、元々は塗装費用の節約で相模線のキハ35に採用された際に首都圏色と呼ばれたそうだ。
一見、合理的事情の匂いがするが、緑の中を走ると目立つし、慣れると愛着が湧いてくる。すっかり首都圏色がお気に入りになった(笑)また、キハ40系には似合うような気がする。

この時は岡山から入って、ロケハンも兼ねて鉄道と徒歩で移動しながら撮影し、津山で宿泊。明くる日はレンタカーでまわる予定で行った。しかし、8月のお盆前、灼熱の日々で徒歩はきつかった。水を何本飲んだだろう。船渡の駅で聞いた話では前日、列車の運転士が運転中に熱中症になって運行できなくなり、交代やなんやかんやで2時間くらい遅れたそうだ。津山のホテルに着いたときにはぐったりして、ご飯を食べに行く元気もなかった。歳の事も考えて真夏の徒歩は避けるべきだと思った。


*関連ペーシ:津山駅 津山駅夜景 |津山まなびの鉄道館